最強の剣の作り方(2)
−技術的には、可能なんです!技術的には!−
先週のお話のまとめ
・日本刀は刀工と日立金属のコラボしか作れない
(そういえば東野幸治が日本刀を作ってたが…あれはいいのか?)
・13代将軍義輝のリアル戦国無双
・雷鳴剣とフレームソードにはエネルギー消費との戦いが常に付きまとう。
おまけに一歩間違えば自爆
で、先週の終わりごろからよく分かる現代魔剣に入ったんですけどね。
現代魔剣(仮)には大体以下の性質があります。
・大量の電気を消費する
雷鳴剣の電気消費量はまだマシな方である。
今回、魔剣を本気で作るとなると大変なことになる。
はるか未来、電池が超小型化もしくは送電可能なら話は別だけど。
・武器の一部は金属以外(空気や水、研磨剤など)
ウォーターカッターは既に実現しているし、現在技術として確立している。
しかしながら、剣にはならないだろう、当分は。
刀身から水や研磨剤を噴出す剣…現実離れしすぎだけどウォーターカッター
自体は剣のところを機械に変えただけだから。
・複数の属性を追加することもできるかも?
刀身の中身を簡単に置き換えられえるセットができるなら、あるいは可能。
いきなり水属性の剣が火属性になる…どこで売ってるんだそのゲームは?
荒業でダブル属性もいいかもしれない。例えば水を高温高圧にして
超臨界状態にした剣とか。
・強化すべきは肉体の方も?
よく漫画とかであるじゃないですか、美女や美少女が剣振るってるの。
通常じゃそりゃありえねぇとなるわけですが、鎧の一部みたいな
パワーアシストフレームを使うとかしたらどうなんですかね?
ある意味それも含めて剣の一部というか。
そんな感じで漫画に頻出する剣を再現できそうか考えてみますよ。
・高周波ブレード
架空の剣の代表的なもの。現実に存在する似た存在は超音波振動メス
(ハーモニックスカルペル)、もしくは工業用超音波カッターなど
(ただし発振機が大きい)。剣として刀身がぶれている。
刀身が超高速で振動し、この振動によって物体を切断する。
『新世紀エヴァンゲリオン』のプログレッシブ・ナイフや
『強殖装甲ガイバー』の高周波ブレードなどが該当。
巨大ロボットなどなら、出力的に使用できる可能性は高いでしょう。
・ウォータージェット
高水圧かつ高速の水流により物体を研磨、切断する。
架空の剣で完全に原理が同一というわけではないが、敢えて言うなら
『南総里見八犬伝』に登場する村雨(村雨丸)が近いかもしれない。
刀身が冷えていて、常に水が滴り、斬るときに血糊がつかない。
…錆とか強度とか大丈夫なのかは不安である。
あと強度の高い日本刀とつばぜり合いをした場合負けるかもしれない。
・光線剣
原理としては複数考えられる、というより光ってりゃ光線剣なんだから
放射性物質を剣に塗ってもいいし、発光塗料塗ってもいい。
(以前に触れた宇宙刑事シリーズはおそらくそうだと思われる)
それじゃ嫌だって人にお勧めなのはレーザーメスなどの応用かなぁ。
複数のレーザー発信機を刃にし、集光したらなかなか強力だと思う。
ただし切り合いとなるとどうなんだろ、これもやばいかもしれない。
刀身全体を光の刃にする方法は…思いつかない。むしろ意味ねぇだろと。
『スターウォーズ』のライトセイバーや『ガンダム』のビームサーベルは
原理的にいろいろマニアさんが頑張って考えてくれている。頑張れ!
見栄え的には非常にかっこいいが夜間だと目立つだろと。
・パワーアシストソード
剣自体が駆動能力を持っていれば、女性だろうと子供だろうと剣の側で
力を貸してくれるわけなので問題は少なくなるはずである。
運動能力をサポートしている剣の例としては『サイレントメビウス』の
剣皇グロスポリナーが挙げられる…魔法の媒体としての使い方が
メインだけど。
パワーアシストしない剣といえば『ベルセルク』のドラゴン殺しだが、
こっちは模型ですら一般人では扱えない。
パワードスーツに持たせるといいのかもしれないが。
さて、次回。いよいよ真打登場である。
最強剣の中の最強剣、そしてその形態が、あ、あれ、あれれれ?